SINGER というと、クロモリハードテールのイメージが強いんですけれど、今年、このSINGERから、グラベルバイクフレームが登場しました。モデル名は、Lunch Ride !(以下LR)

なんか、どこかで聞いたことのあるようなモデル名は脇に置いておいて(笑)。カラーは写真のホワイトと、ローカラーのRust Foreverの2種。

ワイヤーやブレーキホースは、当初内蔵型だったのですが、メンテナンス性を考慮して、フルアウターにする大英断!パイプ径は全体的にちょっと細め。BB周りはヨーク構造にして、チェーンステーをパイプでしっかりしならせる構造。

プロトタイプにちょっと乗せてもらいましたが、このヨークがいい仕事をしていて、トルクをかけてペダリングしても、BB部分はあまりしならない。その代わり、チェーンステーがしっかりしなって衝撃を吸収してくれるので、足に来ない乗り心地になっています。半面、激しくダンシングすると、このしなりが力の伝達ロスになってしまう感じ。でも、コンセプトが、飛ばすバイクではなく、のんびり走り回る旅バイクの延長ということなので、この乗り味は正解です。Lunch Rideというネーミングの通り、ちょっと昼どきに出かけますか~という温めのスタンスですね(笑)

ヘッドはインテグラルタイプ。そして、ヘッドアングルが、70.5°で、リーチがショートが395㎜、ロングが415㎜。ここにLRの特徴が集約されているような気がします。日本のブランドなのに、リーチがちょっと長いんです。

ちょっと強引な比較なんですが、一番左が、EVELのChamois Hagger。次がSanta CruzのStigmata。最後がRevel Rover。
ヘッドアングルは、左から、66.6°、69.5°、71.5°。実質シートアングルは、72°、74°、75°。リーチはMサイズで比較すると、左から、420㎜、405㎜、407㎜。シートチューブ長は、左から470㎜、485㎜、490㎜。最後にホイールベースを比較すると、左から、1126㎜、1063㎜、1034㎜。
こうやって並べて比較すると、EVILは完全にドロップハンドルのついたMTB(笑)。逆に、Revelは太いタイヤを履かせたロードバイクで、Santa Cruzは、その間を狙っていうというコンセプトがはっきり見えてきますよね。

じゃあLRはどうなんだ?ロングサイズはヘッドアングル70.5°、シートアングルが73.7°、リーチ415㎜、シートチューブ長510㎜、ホイールベース1058㎜。ショートサイズは、リーチが405㎜、シートチューブ長が480㎜で、ホイールベースは1028㎜。
リーチとシートチューブ長だけにフォーカスすると、LRのショートサイズが、一般的なMサイズ相応で、ロングサイズは、MとLの中間みたいな感じになるんですが、ホイールベースを鑑みるとそうとも言えず(苦笑)。サイズ感は、一般的なグラベルバイクよりもちょっと大きいけれど、取り回しはワンサイズダウンみたいな、ある意味不思議な作りなんです。
で、当店的に行きついた答えは、LRは、砂利道ツーリング&アドベンチャーバイク!ということで、グラベルバイクでありながら、旅バイクにカテゴライズすることに決定(笑)

まず、LRの特徴として、ブリッジにマッドガード用のダボがある!隠し止めのダボなんて、むかーしランドナーに乗っていたオールドスクールライダーには懐かしいですよねぇ(笑)。キャリア用のダボもしっかり用意されていて、カーボンフォークにもダボ完備。タイヤ幅は、50㎜幅くらいであれば問題なく装着可能なので、本格的な山サイクリングも問題ないですね。

ボトル台座は2か所なんですが、面白いのは、ダウンチューブに2つ装着されていて、シートチューブにはないんです。そして、長めのシートチューブ長のおかげで、ボトルがついていても、バイクが担ぎやすいんですね(トライアングルの中に肩が入る)。これを狙って設計されているとしたら、フレームデザイナーは相当狂っていると思いますが(爆)。

細かいところですが、このフラットマウントディスクの取り付け、ハンドメイド感が漂うマニアックな仕上がり。カーボンフレームではこういう雰囲気は味わえないですよね。そして、このフレーム、カーボンフォークも付属して、13万8000円(パールホワイト)!上手に組めば、20万円台でいいバイクが組めちゃいそうな価格設定はうれしい限りです。
そして、ここまで書いて気付いたんですが、LRはドロップハンドルだけではなく、フラットバーで乗ってもしっくりくるジオメトリーかもしれませんね。これについては、後々検証してみたいと思います。


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